日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」の違いはなんですか?

違蔵(ちがぞう)さん
違蔵(ちがぞう)さん

日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」の違いがわかりません。日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」の違いは何ですか?

違男(ちがお)くん
違男(ちがお)さん

違蔵(ちがぞう)さんの知りたいことはわかりました。

それでは

・日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」の違い

について教えますね。

日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」の違い

「物故者」と「故人」はともに亡くなった人を指す言葉ですが、使い方に違いがあります。

特に、「物故者」は複数の亡くなった人や団体・組織の関係者を指す場合に使われ、一分間の黙祷などの式典でよく聞かれます。

「故人」は一人の亡くなった人を特定して敬意を示す際に使用される言葉です。

つまり、「物故者」は複数や団体に、一方で「故人」は個々の人に使われる傾向があります。

それぞれの文脈に合わせて選ぶことが大切です。

日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」についてそれぞれもう少し詳しく

ここからは日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」のそれぞれについてもう少し詳しくお伝えしていきます。

日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」とは?

「物故者」は亡くなった人々を指す言葉で、特に複数の人や団体、組織の関係者が亡くなった場合に使われます。

例えば、会の式典で「物故者の皆様に対し一分間の黙祷を」という形で使用されることがあります。

この言葉は、「物」という古くなる意味と、「故」という死ぬ意味の漢字を組み合わせたものです。

他の類似する言葉に「故人」がありますが、「物故者」は主に複数や団体に対して、敬意を込めて使われる点が特徴です。

日本語の亡くなった人のことを指す「故人」とは?

主に2つの意味で使われる言葉です。

一つ目は、亡くなった人を指し、この場合には「亡き人」や「物故者」と同義です。

冥福を祈るなど、敬意を込めて使われます。

二つ目は、古くからの友人や昔親しい人を指す用法があります。

つまり、「故人」は、死者としても、昔の友人としても使われる多義語です。

日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」に関するその他の疑問

ここからは日本語の亡くなった人のことを指す「物故者」と「故人」に関するその他の疑問について答えいてきます。

疑問①「物故」と「逝去」の違いは?

両者とも死を指す日本語の言葉ですが、使われる文脈や尊敬の程度が異なります。

具体的には、「物故」は主に仏教の文脈で使われ、特に他の意味はありません。

一方で、「逝去」は他人の死に対する尊敬語として用いられ、特に他人の死を伝える際に尊敬の意を含んで使われます。

このように、同じ「死」を表す言葉でも、それぞれの言葉が持つニュアンスや尊重の程度は異なるので、文脈に合わせて選ぶことが重要です。

疑問②故人の冥福を祈るとはどういう意味ですか?

「故人の冥福を祈るとはどういう意味ですか?」という疑問に答えると、この表現は故人の死後の幸せや安らかな状態を願う際に用いられます。

特に、故人が次の転生や冥界で安らかに過ごせるようにという意味が込められています。

このフレーズはお悔やみの際や訃報が報じられる際に一般的に使われ、多くの宗教や文化で失礼とされない表現です。

ただし、状況や文化によっては微妙な違いがあるため、適切な文脈で使うことが重要です。

疑問③故人を追悼するとはどういう意味ですか?

「故人を追悼するとはどういう意味ですか?」という疑問に答えると、追悼とは亡くなった人の生前の姿や業績を振り返り、その死を深く悲しむ行為を指します。

追悼は遺族や友人、さらには社会全体で故人の死を受け入れ、共感する重要な手段です。

追悼の具体的な方法としては、追悼式の開催、追悼文の作成、追悼の言葉を述べること、墓参り、または追悼の集まりを開くことなどがあります。

このような行為を通じて、故人の人生や貢献に感謝と敬意を表し、その人生を称えることも一般的です。

疑問④亡くなった人の呼び方は?

「亡くなった人の呼び方は?」という疑問に答えますと、敬称や呼び方は喪主と故人との関係性や状況によって異なります。

例えば、故人が喪主の実母であれば「ご母堂」と呼び、実父であれば「ご尊父」と呼びます。

弔電やお悔やみの言葉を送る際も、関係性に応じて適切な敬称を使用するのがマナーです。

名前の前に「故」を付けるかは個人の選択です。

また、家族や身内である場合には「逝去」「死去」「亡くなる」「永眠」「他界」など、様々な表現が使われることがあります。

疑問⑤故人に対する丁寧な言い方は?

「故人に対する丁寧な言い方は?」という疑問にお答えします。

敬称や言い方は喪主と故人との関係性によって選ばれ、例えば故人が父なら「ご尊父様」といった形で呼びます。

遺族への配慮も重要で、「生きていた頃に」というよりも「お元気な頃は」や「生前は」といった遠回しの表現を使用することが推奨されます。

また、「お悔やみ申し上げます」といった謙譲語を用いて故人への敬意を示すのが一般的です。

総じて、故人に対する言い方は関係性や遺族への配慮に基づいて選び、丁寧語や敬語を用いることがマナーとされています。